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日本医療法人協会ニュース 2020年9月号

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巻頭言 日本医療法人協会 理事 土田 博和

■太田副会長に聞く 新型コロナ対策の大役を担う 第2回
インフル・コロナの同時流行に備え 地域を守る医療機関として検査体制拡充に協力を

■特別報告 日本医療法人協会「令和3年度税制改正要望」
重点事項新型コロナ の2本立てで病院経営の安定を念頭に措置求める

協会声明 乳腺外科医事件控訴審判決に対する医療法人協会の見解

緊急報告 新型コロナウイルス感染拡大による病院経営状況緊急調査(2020年度第1四半期)
わずかに回復の兆し見えるものの「受け入れ」有無を問わず医業損益は大幅赤字継続

●NEWS DIGEST医療界の最新動向

第35回全国医療法人経営セミナーin那須
 
独立行政法人福祉医療機構 (医療貸付)貸付利率表
福祉医療機構サイト内金利情報へのリンクです。利率は随時更新されております)

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松田マネジメントグループ日本医療事業協同組合


巻頭言
  医療病院につける薬人としての覚悟とプライドを持って新型コロナウイルスと向き合う


日本医療法人協会 理事   
 社会医療法人青虎会     
フジ虎ノ門整形外科病院 医師
元・参議院議員
土田 博和

 故・田宮二郎主演の『白い巨塔』。教授が頂点の封建的ピラミッド‘‘医局’'で、学会、学閥、地方医師会を巻き込む壮絶な教授選を描いた大作だ。

 50年前といえば、東大医学部の学生運動が華やかしい時代(私の入学時には東大入試が中止で言い訳ができた)。その頃、国家試験をパスすると大学病院で1年間、インターンと称して無給研修医が働いていた。ところが、やがて研修医が自由に研修病院を選べる制度が始まると、今まで十分な臨床教育を与えず、博士号をエサに無給で働いてくれる研修医をあてにしてきたツケがまわり、大学病院は大変なことに…。もちろん、多くの関連病院に医局員を送り、その人事権を掌捏してきた教授たちは黙っていなかった。大学院への入学誘導と医局員の呼び戻しのために打った手が「大学病院を甚幹病院とした新専門医制度」なのだ。

 一方、地方の民間病院でも医師不足は深刻で、私も「だめもと」と、整形外科年間2000例弱の手術実績を引っさげ、某大学病院に研修指定病院のお願いに。しかし、息子ほどの若い教授の口から出たのは、「君はうちの卒業生でもないし…。それにうちの研修病院は国公立だけなんだよ!」と冷たいお言葉。「この現実を学会や専門医機構のトップは知っているのか?」と先輩に毒づくと「何を寝ぼけたことを! 医局で丁椎奉公してない奴に会ってくれただけで幸せと思え!」と一喝される。

 1円の補助金もない民間病院ば慢性不況業種で、かつガードが甘いがゆえに、超一流大企業出資の人材紹介会社などが虎視眈々と狙いを定めていた。登録した医師にすぐ松華ガニを届け、持ち駒の登録医師を高値(卒後10年で2000万円)で売りつけ、成約すると20~30%手数料(500~600万円)を荒稼ぎ! 大リーガーの代理人制度のように、医師年収が引き上げられていく。その魔の手は、豊富な資金力と人材力で瀕死寸前の病院の経営権を奪っていくのだ(一昨年、私が制作した映画『たまゆら』、ぜひ見て下さい!)。

 私は著書『病院につける薬』で、病院は関連産業(鵜匠)に操られた鵜と書いた。極寒(厳しい医療法と健康保険法の縛り)のなか、鵜が血と涙で捕まえた魚を、みんな鵜匠に吐き出されてしまう構図だ。この鵜を国民に、鵜匠を政官財にあてはめれば、窮地に陥った国民の持続化給付金を次々と中抜きするクラスター制度に見える。官僚が書いた脚本でしか台詞が言えない国会劇場と、医療界を牛耳る白い巨塔制度は不滅のようです!。


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医療法人は70周年

 医療法人は、1950年(昭和25年)に制度が発足し、今年は制度70年目の年です。