TEL:03-3234-2438e-mail:headoffice@ajhc.or.jp

日本医療法人協会ニュース 2020年12月号

協会ニュース一覧へ

巻頭言 日本医療法人協会 副会長  菅間 博

特集 第35回全国医療法人経営セミナー
 医療法人制度70周年の節目
 新型コロナが流行するなか これからの医療法人の役割とは

■EVENT Report
 2020年度第2回経営講座

■EVENT Report
 HOSPEX Japan2020内セミナー

独立行政法人福祉医療機構 (医療貸付)貸付利率表
福祉医療機構サイト内金利情報へのリンクです。利率は随時更新されております)

●広告

松田マネジメントグループ日本医療事業協同組合


巻頭言
  第35回全国医療法人経営セミナーを開催して

日本医療法人協会 副会長 
(栃木県支部長) 
社会医療法人博愛会 理事長 
 菅間 博

 第35回全国医療法人経営セミナーを、新型コロナウイルス感染症の第3波が押し寄せる11月21日に、栃木県那須町のリゾートホテルにて開催した。感染予防の観点から、前夜祭参加者ほぼ全員のPCR検査を行うとともに、セミナーの規模を例年の3分の1程度に抑え、代わりにWEBセミナーを同時開催、オンデマンド配信した。

 今年は、医療法人制度制定から70年の節目の年にあたることから、セミナーのテーマを「令和時代の医療法人の立ち位置を考える 一新型コロナ流行後の景気後退時代に医療法人が生き抜く術を考える一 」とした。開会にあたり来賓の日本病院会・相澤孝夫会長と日本社会医療法人協議会 西澤寛俊会長から、「コロナ禍の厳しい状況下だ からこそ、今、本テーマで医療法人経営セミナーを開く意義がある」との言葉をいただいた。

 口火を切る特別講演1では、厚生労働省顧間、初代医務技監の鈴木康袷氏に、「新型コロナウイルスと医療の今後」のテーマで、現在進行中の新型コロナの政府対応とともに、今後の対応のポイントについてお話しいただいた。特別講演2 では、栃木県の社会福祉法人こころみる会の越知眞智子施設長が、「障害者支援施設こころみ学園のワイン醸造場ココ・ファームワイナリーの歴史」と題し、障害者とともに自立する福祉法人のあり方についての感慨深い話を頂戴した。

 新型コロナ後の病院経営についての基調講演では、まず新型コロナ対策分科会構成員を務める太田圭洋副会長に、コロナ禍の病院経営の現状と政府の経営支援策を概説いただいた。続いて菅間が、「地方病院のコロナ対応と遺伝子検査」のテーマで、栃木県の実例およびPCR検査背景と遺伝子検査のSet-Upについて紹介した。

 シンポジウムでは、制度制定から70年の医療法人の立ち位置についてさまざまな観点から講演いただいた。公認会計士の松田紘一郎氏に「医療法人の歴史、変遷」を、鈴木邦彦副会長に「世界の医療体制からみた医療法人制度」、加納繁照会長に 「医療法人の現状と官民のバランス」、福祉医療機構課長の本地央明氏に「医療法人の資金調達と間題点」、自治医科大学病院長佐田尚宏氏に「医師偏在と人材供給の将来」をテーマに講演いただいた。コロナ対応のため会場での討論は困難だったが、インターネットによる質疑応答を行った。新型コロナにより顕在化した医療法人を取り巻くさまざまな間題を認識し、今後予測される困難な時代を、 民間立の医療法人が''しなやかに''かつ''したたかに''生き抜く術を考える機会となったと考えている。

 栃木県支部は会員が少ないながら、総力でセミナー運営にあたった。新型コロナ感染者を出すことなく盛会裡に終えることができたのは、事務局をはじめとする多くの方々のご協力の賜と考えています。心から感謝申し上げます。


特集 第35回全国医療法人経営セミナー
 ~医療法人制度70周年の節目 新型コロナが流行するなか これからの医療法人の役割とは~

 

 第35回全国医療法人経営セミナーが11月21日、ホテルエピナール那須(栃木県那須町)で開催された。大会テーマは「「令和時代の医療法人の立ち位置を考える」 -新型コロナ流行後の景気後退時代に 医療法人が生き抜く術を考える-」。新型コロナウイルス感染症が蔓延する中、これからの医療界全体に起きる変化、そして、その中での医療法人の在り方について、様々な角度から検討するセミナーとなった。

プログラムはこちらをご参照下さい。


開会セレモニー:設立から70周年を迎えた医療法人 コロナ後のあり方を考える

 

 開会セレモニーでは最初に、本大会の実行委員長を務めた日本医療法人協会栃木県支部の菅間 博 支部長が開会挨拶に立った。「今年は医療法人制度がスタートして70年という節目の年にあたる。その重要な年に新型コロナウイルスによる感染症が蔓延し、医療法人だけではなく日本の医療制度そのものも変革が求められることとなった。今回のセミナーは、そうした状況のなかで、日本の医療を民間の力でどのように支えていくかをしっかりと考える会にしたい」と述べた。

 次に、日本医療法人協会の加納繁照会長が挨拶。新型コロナウイルスの感染拡大により、地域医療を 支える医療法人の多くが経営的に厳しい状況に置かれているとし、「医療法人と公立病院と行政上の位置づけは同等ではなく、経営環境が大きく異なる なかで70年間競争にさらされてきた医療法人の経営は、憂慮すべき状況と言わざるを得ない」と力説。さらに、「病床の機能分化・連携を目的とした地域 医療構想、医師偏在是正や働き方改革への対応、 医療従事者の確保などさまざまな課題も抱えてい る。このような状況下で医療法人が地域医療を守る基幹として変革に対応し、これからも80年、90年、100年と運営を続けていくためのヒントを、本セミナーでつかんでいただきたい」と呼びかけた。

 続いて、来賓挨拶が行われた。福田富一・栃木県知事は「各都道府県における新型コロナウイルス感染症対策への協力に厚く御礼申し上げる」としたうえで、コロナ禍で医療や健康に関する課題が複雑化・多様化していると指摘。「人々が生涯にわたり 地域で安心して暮らすことのできる地域共生社会の実現に向けて、医療機関の経営に携わる皆様にはその専門性を発揮し、医療や介護など質の高いサービスを適切かつ積極的に、継続的に提供していただきたい」と話した。

 四病院団体協議会を代表して挨拶した日本病院会の相澤孝夫会長は、人口や働き手の減少、後期高齢者の増加といった人口構造の変化に対応するために医療改革を進めてきたなかで、新型コロナウイルス感染症という''暴風''が吹き荒れたと強調。 「厳しい状況だからこそ、これまでの社会の変化に対して柔軟に、しなやかに、創意工夫をしながら対応してきた医療法人が、これからの激動する日本の医療を支えていく原動力になるべき」と力説した。

 最後に、日本社会医療法人協議会の西澤寛俊会長が登壇。新型コロナウイルス感染症への対応と同時に、新たな医療提供体制の構築が急がれるとし、「何十年か経てば『コロナがあったことが良い経験になった』と言える時代がくるのではないか。地域医療構想など現在の政策の多くは効率性を重視しているが、感染症などの危機に対して非常に弱い。本当に効率性だけを考えていて良いのか、危機が起きた時に医療はどうあるべきかを考えるきっかけにしていく必要がある」と締めくくった。

(以下略)


~ご意見・ご感想をお寄せください~

 より良い誌面づくりのためにも、会員をはじめ読者の皆様からのご意見・ご感想をお待ちしております。宛先は事務局までお願いします。 (Eメール:headoffice@ajhc.or.jp

アクセス

東京都千代田区富士見
2-6-12 AMビル3階
TEL:03-3234-2438
FAX:03-3234-2507
E-mail:
headoffice@ajhc.or.jp

医療法人は70周年

 医療法人は、1950年(昭和25年)に制度が発足し、今年は制度70年目の年です。