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日本医療法人協会ニュース 2021年8月号

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巻頭言 
 日本医療法人協会 常務理事 佐能 量雄


■特別対談
 コロナ禍の1年半を振り返る
  新型コロナ対応で明らかになった公的医療保険制度での「民間」の重要性
  尾崎 治夫(東京都医師会 会長)× 加納 繁照(日本医療法人協会 会長)

■特別寄稿[後編]
 コロナPCR検査からがん遺伝子パネル検査へ
 ーコロナ禍にあって地方の民間病院でNGSを動かす一
  日本医療法人協会 副会長/社会医療法人博愛会 理事長
  /杏林大学医学部 特任教授 菅間 博

■EVENT Report
 四病協要望書提出
 四病協緊急声明
 新型コロナウイルス感染症の爆発的拡大への緊急声明

■自見はなこ参議院議員の国政レポート
 第15回 新型コロナ流行下でついに開催 "安心安全''な大会の行方は

■安藤たかお衆議院議員の国政問答
 第14回 コロナ渦でも着実に進む 医療政策の動向を探る

「第1回経営講座」開催のお知らせ
独立行政法人福祉医療機構 (医療貸付)貸付利率表
福祉医療機構サイト内金利情報へのリンクです。利率は随時更新されております)
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巻頭言
 持続可能への挑戦! ~新型コロナ後の未来をどう生きるか~

日本医療法人協会 常務理事 
社会医療法人光生病院 理事長 
         佐能 量雄

 今、世界中が新型コロナウイルス惑榮症の爆発的な拡大と戦い、変異種デルタ株が猛威を振るうなか、オリンピックが無観客で開催されています。感染第5波と重なり、重症化や後遣症も危惧され、医療体制は再び崩壊寸前まで追い込まれています。改めて、各地で新型コロナの治療に当たっている皆様にエールを送ります。

 目前の課題はwithコロナであり、さらに2025年と40年に象徴される超少子高齢化・人口減少対策です。一方で、経済界では「30年までに脱炭素化を断行して温暖化を食い止めなければ人類に近未来はない」と、SDGsを強力に進めています。1989年の株式時価総額で日本企業が世界トップ10の7社占めていたのが、19年にはトヨタがやっと43位の状況。「かつての日の丸ITは見る影もない」と敗北を認め「危機感なき茄でガエル日本」と酷評し、復活には「モノからコトヘ」と「さらなるイノベーション」が必須としています。

 ドイツの哲学者マルクス・ガブリエルが「コロナ後の未来をどう生きるか」について、「コロナ前の日常に戻りたいというのは間違いです」「コロナ前の世界はよくないものです」と語っています。過剰競争により地球は破壊に突き進み、コロナ禍の今も裕福な人ほどより稼いでいます。 彼らの得た利益は新型コロナで苦しむ国々や子どもに分け与えるべきです。マルクスは、”皆の幸せを優先すること”を「論理資本主義」と呼び、 アフターコロナの産物となり、”倫理的・道徳的な価値と同時に経済的な価値をあげること”こそ 「サステナビリティー」だと主張しています。無限の欲に毒され、物で溢れても満たされない心の貧乏ではなく、「質素」いう真に自由であるための戦いに勝つことで「時間で溢れる自由を手に入れる」。この惑星の自然と命を愛し、よりよく生きて持続可能への挑戦を実現するには、残り少ない自分の時間の質を変え、人生の質を向上し 価値を高める努力をするほかありません。

 超少子高齢化・人口減少の時代、2100年の日本の人口は4700万人とも予測されています。医療界の「さらなるイノベーション」とは、地域包括ケアシステムと外来機能分化であり、「モノからコトヘ」は三位一体改革と称した働き方改革と専門医制度がその入口だったのではないでしょうか。
 
 「よりよく生きるを支え、元気でお年寄りの笑顔が絶えない病院を中心としたまちづくり」をめざし、入院・外来機能を明確にして連携による役割分担で効率と質向上に努めていくしかありません。地域に最適な包括ケアシステム構築に貢献し、生きることの尊さと健康であることの幸せを、すべての人とともに持続可能性を実現したいものです。


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医療法人は70周年

 医療法人は、1950年(昭和25年)に制度が発足し、今年は制度70年目の年です。