TEL:03-3234-2438e-mail:headoffice@ajhc.or.jp

日本医療法人協会ニュース 2022年3月号

協会ニュース一覧へ

巻頭言
  日本医療法人協会 理事 池田 徹

会長談話
 医療法人制度を瓦解する経営情報の「公表」に断固反対
  日本医療法人協会 会長 加納繁照

■緊急レポート
 高齢者救急、地ケア病棟では対応困難
 医療現場の現実を見据えた政策に転換を
  日本医療法人協会 副会長 太田圭洋

■特別報告 医療情報の提供内容等のあり方に関する検討会
 構築進む各種医療制度の背景に潜む「矛盾」を見逃してはならない
  日本医療法人協会 副会長 小森直之

■自見はなこ参議院議員の国政レポート 第20回
 新型コロナ対応の動向に見える国政と医療現場のかい離

■スペシャルインタビュー 安藤たかお先生 番外編
 国会議員の活動に確かな手応え
 医療・介護のために復帰をめざす
  日本医療法人協会 常務理事/医療法人社団永生会・明生会 理事長
  /前 衆議院議員 安藤たかお

 ●NEWSDIGEST 医療界の最新動向
 ●独立行政法人福祉医療機構貸付利率表
 ●編集後記


巻頭言
 コロナ禍に思う

日本医療法人協会 理 事 
医療法人青仁会池田病院 理事長 
        池田 徹

 2年前に始まった新型コロナウイルス感染症は、あっという間に全世界を非日常にしてしまいました。日本でも、次から次に感染者が増加し、本稿を執筆している1月末時点では第6波がピー クを迎えようとしています。

 日本は当初からワクチン接種が遅れ、今現在では、3回目接種が先進国のなかでも一番遅い状態が続いています。政府の方針が一貫していないことが大きな原因だと思われます。今後、小児がワクチン接種の対象となり、3月以降の実施が予定されています。なぜ3月以降なのか、疑問に惑じているのは私だけではないでしょう。総理が交代し新型コロナに対する考え方が少し遅れているような気がします。政府の新型コロナウイ ルス感染症対策分科会の尾身茂会長と、政府の考え方がずれていることも気がかりです。

 昨年1年を表す漢字は「金」でした。コロナ禍で行われた東京オリンピック・パラリンピックは文字どおり金メダルラッシュで、日本国民にそれなりに惑動を与えました。私たち医療界にとっての「金」は「資金」だと思います。新型コロナ騒動でいろいろな歪みが出ました。

 外来クリニックの小児科や耳鼻科は患者数の大幅な減少で大きな打撃を受けました。新型コロナ患者の増加は脳血管障害や循環器疾患患者の救急受け入れにブレーキをかけましたし、待機中の手術待ちの患者さんにも迷惑をかけまし た。医療従事者も感染者になったり濃厚接触者というレッテルを貼られたり、家族が誹謡中傷を受けたことも少なくはありませんでした。

 政府もそれなりにコロナ病床やワクチン接種に対して補助金を支給していますが、全体のバランスが取れているとは言い難いと感じます。 もともと日本経済は低調を続けていましたが、コロナ禍でさらに拍車がかかっています。2022年度診療報酬改定は本体が0.43%のプラス改定と言われていますが、多くの医療機関が経営困難に陥っているなかでは不十分だと思います。医療、福祉にはお金がかかります。

 医療スタッフの人材不足は大きな問題で、看護・介護スタッフの間題はなかなか解決の目途が立ちません。地方では、コロナ禍による外国人の入国制限で危機的な状況に陥っています。医療費が増額されないと人件費を上げることができません。日本は今、労働者不足で賃金はどんどん上がっています。そうしたなか、限られた人件費で優秀な人材を集めるのは極めて困難です。

 何はともあれ、今は国を挙げて新型コロナ対策を優先に考えるべきです。そのことが日本国民、日本の経済を守ることにつながると思います。われわれ医療人は責任を持って日本国民の健康を守るために努力する覚悟を持っています。 お互いに、もうしばらく頑張りましょう。


~ご意見・ご感想をお寄せください~

 より良い誌面づくりのためにも、会員をはじめ読者の皆様からのご意見・ご感想をお待ちしております。宛先は事務局までお願いします。 (Eメール:headoffice@ajhc.or.jp

アクセス

東京都千代田区富士見
2-6-12 AMビル3階
TEL:03-3234-2438
FAX:03-3234-2507
E-mail:
headoffice@ajhc.or.jp