一般社団法人 日本医療法人協会は、民間医療機関である医療法人の健全なる発展を図り、その設立を助成して国民医療の向上を図ることを目的として、昭和26年 (1951年) 4月5日 に設立された法人です。
(社団法人認可日:昭和27年8月27日。平成25年4月1日より一般社団法人に組織変更)
当協会の会員は主に病院を経営する医療法人で組織されており、会員総数 1,026法人(2019年8月15日現在)、各会員法人が保有している医療施設総数(病院・診療所・介護老人保健施設の数)は、約2,500施設を有し、民間医療機関の立場から各種事業を行なっております。
医療法人は
・施設数において
全国の病院の 68.5%(全体の3分の2以上・分類中1位)
全国の診療所の 41.3%(全体の3分の1以上・分類中1位)
全国の歯科診療所の 20.2% (分類中2位。最多は「個人」の78.9%)
を占め、病床数においても
全国の病院全病床数の 55.6%(865,116 床)
全国の有床一般診療所の 74.0%(72,824 床)
とそれぞれ最も多く占めております。
(※平成29年10月1日現在「医療施設動態調査」のデータに基づく)
医療法人は、わが国医療の根幹 を支えている医療機関です。
当協会はその 医療法人 の会員のみを有する、純粋な 民間医療機関の団体 です。
医療法人制度のあり方やそれに対する税制の改善等について立法、行政当局に要望、提言を行い、医療人がよりよい医療を提供できる制度作りに尽力しており、これまでに
・法人税、固定資産税が非課税の「社会医療法人制度」
・法人税が軽減される「特定医療法人制度」
・相続税評価額が軽減される類似業種比準方式の導入
・持分なし医療法人への移行計画の認定制度の開始
などを実現させました。現在は、医療に対する税負担の軽減や消費税の損税是正に力を注いでいます。
このほか、経営手法の向上に向けた 全国セミナーの開催 や 経営講座 などの開催、診療報酬改正への要望など幅広い活動を展開しています。
医療法人制度については、昭和25年5月に医療法が改正され、同年8月1日から施行された制度です。
私的医療機関の建設整備を促進するための資金の集積を容易ならしめること、経営の永続性を保たせることがその趣旨でした。
ところが制度が発足してみると税制面で種々の問題が提起され、昭和26年2月、急遽医療法人の有志が東京に参集、国会、関係行政機関に対し活発な運動を展開しました。
その際、今後予想される医療法人に対する幾多の難問題に対処していくため、全国の医療法人をもって組織する冒頭の目的をもった協会を組織することを申し合せ、昭和26年4月5日、日本医療法人協会(任意団体)を結成、昭和27年4月厚生大臣に社団法人認可の申請を行い、昭和27年8月27日設立を認可されました。