会長挨拶
会 長 加納 繁照
平成27年6月より、第14代会長職を務めさせていただくことになりました。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
日本は明治以来、自由開業制という画期的な制度を設け、民間中心の医療体制を敷き、戦後も昭和25年の改正医療法により、株式会社と異なり、配当を禁じた医療に専念する医療法人を創設・制度化し、「民間中心」によって日本の医療は進むことになりました。これが、WHOも認める世界最高水準の医療提供体制の礎になったわけです。そして、現在日本の医療の核となっている医療法人は、全国の病院の約7割を占めるまでになりました。
今、日本では急速な高齢化社会に突入し、団塊の世代が75歳以上(後期高齢者)に達する「2025年問題」に直面し、その対応が急務となっています。私は、「高齢化医療時代を、医療法人が主体となって乗り切る」ことを、就任にあたり宣言させていただきました。厳しい経済・財政事情の中で、数十年間にわたる高齢者社会時代を迎えることになりますが、われわれ医療法人がその存在意義をより社会に認識いただき、主体となって活路を見出していくことが重要です。
そのためには、日本医療法人協会の活動は非常に大切だと考えています。さらに多くの医療法人経営者の方に参加いただき、この重要な時期に対処していきたいと考えておりますので、ぜひご参加下さい。